家を建てるときに行われる地鎮祭。式典ですので、正装を着ないといけない気がします。
でも、内輪でするものだし、外で行われるし、カジュアルな服装もありなのかも…と悩む方も多いのではないでしょうか?
たしかに、地鎮祭って結構メジャーな式典の割には、服装がわかりにくい式典ですよね。
家を建てるという人生において大きな出来事に関する式典。服装に何か決まりがあるなら、きちんと守って参列したいものです。
ということで、今回は、男性、女性、子どもにわけて、どんな服装が地鎮祭にふさわしいのか、紹介したいと思います!
その他、地鎮祭とは何か?施主(せしゅ)が準備すべきものは?など、地鎮祭についていろいろ調べてみたので参考にしてください。
地鎮祭の服装と準備について調べてみた
家を建てることなんて、人生に一度あるかないかの大きな出来事…。
地鎮祭に慣れているのは建築関係の仕事をしている人だけではないでしょうか?
地鎮祭の服装だけでなく、施主として何を準備したらいいのかなど、気になることも多いですよね。
ということで、地鎮祭のあれこれを調べてみました♪
家を建てる時に地鎮祭というものが行われることは知っている人も多いでしょう。
ですが、そもそも地鎮祭ってどういう式典なのかと聞かれると、ちょっとわからないですよね…。
私も今回調べるまで、よくわかっていませんでした。
地鎮祭とは、土地の神様に土地を利用してもいいでしょうかと許しを請い、工事の安全を祈願する式典だそうです。
なるほど、だから建築工事が始まる前に行われるんですね。納得です♪
地鎮祭を主催するのはほとんどの場合、建築会社です。
地鎮祭は一般的に神式で行われるのですが、神社への依頼は建築会社でやってくれます。
また、専門的な道具の手配も、建築会社や神社のほうでしてくださるので安心してください。
地鎮祭に参列するのは、施主、工事関係者、そして神職の方(神主さんなど)です。
建てる家で同居しない両親などを招待する場合もありますが、基本的には建てる家に住む人たちと工事関係者が参列し、工事の安全を祈願します。
地鎮祭は縁起のいい日に行われます。時間帯は午前中からお昼にかけてが多いです。
参列者と相談のうえ、縁起のいい日(大安など)の中から、皆さんの都合がいい日を選びましょう。
建築関係において縁起のいい日、縁起の悪い日というのも存在しますので、日取りを決める際は、建築会社の方とよく相談してください。
地鎮祭の儀式で使用する祭壇や榊(さかき)、竹、鍬(くわ)、砂の手配は建築会社や神社で行ってくれます。
ですので、施主が準備するものはそんなに多くありません。
神様へのお供え、初穂料などのお金関係、そして近隣の方々に配る粗品や宴会の用意(宴会をする場合)などです。では1つずつ、見ていきましょう。
お供え物は、米・塩・水・清酒・海の幸・季節の果物・野菜など。予算は5000円から1万円くらいです。
近所のスーパーなどで購入して準備します。のしが必要なものもありますので、建築会社の方にどんなものがお供えとして必要か、よく確認しましょう。
初穂料の相場は2万から3万と言われています。
初穂料の相場は地域によって差があるかもしれません。建築会社の方に確認した方がいいです。
のし袋は水引が紅白で蝶結びのものを選びましょう。
のし袋の表書き上段には「御初穂」、「御初穂料」、または「玉串料」、「上」、下段には施主の姓(フルネームでもOK)を書きましょう。
初穂料とは別に、神主さんが遠くから来てくださる場合、お車代を渡すとよいでしょう。
建築工事が始まると、工事の音は大きいし、工事車両は通るしで、近隣の方々に迷惑をかけることがあります。
そのため、地鎮祭の後、建築会社の担当者と施主で近隣の方々にあいさつ回りをするのが通例です。
今後のご近所づきあいも考えて、あいさつ回りは必須です。その際、配るタオルやお菓子などの粗品を準備しておきましょう。
また、地鎮祭の後、宴会をする場合には料理やお酒の準備がいりますし、参列者に弁当を配る場合には弁当の準備が必要です。
地域によってしきたりが違うので、建築会社に宴会はするものなのか、弁当は配った方がいいかなど確認しましょう。
地鎮祭自体にかかる時間は30分程度です。準備、片付けを合わせると1時間から2時間ほどの時間をみておきましょう。
初穂料に2万から3万、神様のお供えに5000円から1万円ほどがかかります。その他、あいさつ回りの粗品代、宴会などをするのなら宴会代がかかります。
地鎮祭自体にかかるお金はそれほどでもありませんが、あいさつ回りで回る軒数が多かったり、宴会があったりすると結構費用がかさみます。
費用が10万くらいになる場合もあります。事前に費用はどのくらいになりそうか、建築会社の方に確認しましょう。
地鎮祭の服装に決まりはなく、基本的にはどんな服装でもOKです。
ですが、儀式なのでNGな服装もあります。服装については次で詳しく解説しますので、参考にしてください♪
地鎮祭の服装を男性と女性でわけて解説
地鎮祭の服装について、決まりはなく、カジュアルなものでもいいと言われています。
式典だからきちんとした服装で…という方が多いですが、カジュアルな服装で参列される方も一定数います。
また、建築会社に服装をたずねても、「ラフなもので大丈夫ですよ」と言われることもあるようです。
カジュアル、ラフなものでよいと言われても、本当に大丈夫なのか、不安になりますよね…。
そこで、地鎮祭のとき、どのような服装で参列すればいいのか、男性と女性でわけて具体的に説明したいと思います。まずは男性の服装を確認していきましょう!
- フォーマル
フォーマルな服装で参列する場合、男性はスーツを着る人が多いようです。
フォーマルといっても、結婚式のようにネクタイ必須ということはなく、ノーネクタイでもOKです。真夏なら上着をはおる必要もありません。
地鎮祭は外で行われる式典です。寒い時はコート、ブルゾンを着用するなどして、防寒をきちんとしましょう。
上着での注意点は、毛皮は避けるということ!お寺、神社で毛皮を着るのはマナー違反と言われています。地鎮祭でも毛皮は着ないようにしましょう。
靴はビジネスシューズ。地鎮祭は工事がまだ行われていない土地上でする式典です。足元が悪いことも考えられますので、履きなれた靴がベターです。
- カジュアル
トップスはシャツ、ポロシャツ、ニットなど。それにカーディガンやジャケットを合わせるのが一般的です。
ボトムスはパンツ、チノパン、ジーンズなど。えっ、ジーンズでもいいの?と驚かれた人もいると思います。
ジーンズは穴あき、ダメージはNGですが、きれいなものなら着用可です。
ジーンズOKだとコーディネートの幅が広がりますね♪
あと、ボトムスで気をつけてほしいのは丈。ショート丈のものは避けましょう。
靴はビジネスシューズだけでなくスニーカーでもOKです。寒い時はコート、ブルゾン着用可です。
こうしてみると、結構なんでもOKって感じですね。
ただ、地鎮祭は神様に許しを請う式典ですので、これだけはだめというNGな服装があります。
先ほども触れましたが、ダメージ、穴あきジーンズはラフすぎるのでだめです。
同じ理由でショートジーンズ、ショートパンツもふさわしくありません。また、クロックス、サンダルもやめておきましょう。
毛皮はマナー違反。派手すぎるものも式典にはふさわしくないのでNGです。
全体的に落ち着いた色合いの服装にしたほうが無難だと思います。
・フォーマル
スーツ(スカートでもパンツでもOK)、ワンピースにジャケットなど。靴はパンプスやフラットシューズ。
地鎮祭は足元が悪いところで行われるのが普通なので、ヒールありでもヒール低めの靴を選んだほうがいいです。
寒い時はコート、ブルゾン着用可です。毛皮は不可です。
- カジュアル
ブラウス、ニット、ワンピース。それらにカーディガンやジャケットを合わせた服装がよいとされています。ボトムスはスカートやパンツ、ジーンズなど。
肌の露出が多いのはよくないとされていますので、ミニスカート、ショートパンツ、ショートジーンズはやめましょう。
穴あき、ダメージジーンズも男性の場合と同様、NGです。
靴はパンプスではなく、スニーカーでもOK。夏、サンダルを履くならベルト付きのものを着用してください。
クロックスやミュール、ベルトなしサンダルはだめです。
寒い時、コート、ブルゾンを着用して防寒しましょう。男性の服装で説明しましたが、毛皮はNGです。
また、全体でいうと、男性の場合と同様、派手すぎる服はNG。
胸元の開いたデザインやミニスカートが好きという方もいらっしゃると思いますが、肌の露出が多い服もやめておきましょう。
こうして具体的に地鎮祭の服装をみていくと、案外どんな服装でもいいということがわかります。
儀式、式典であることに重きをおいて、フォーマルに決める、または外で行われる式典だから動きやすさ優先でカジュアルな服装にする、どちらもありだと思います。
個人的にはフォーマルに決めるといっても、ちょっとしたお出かけ程度で、あまりにきちんとしすぎることもないのかなと思いました。
服装の中で一番注意してほしいのは靴です。先ほどから述べている通り、サンダル、クロックスは地鎮祭にふさわしくありません。
クロックスは出始めの頃はサンダルのイメージが強かったですが、いまやお出かけにも履いていける、おしゃれアイテムですよね。
なので、地鎮祭でも履きたくなってしまいますが、やはりクロックスのジャンルはサンダルです。儀式に履いていくにはラフすぎます。
また、地鎮祭が行われるのは、まだ工事が始まっていない土地上。
足元が悪い場合も多いでしょう。フォーマルな装いのときも、ヒールの高い靴は危険ですし、汚れることや動きやすさも考えて履きなれた靴を選びましょう。
いろいろいいましたが、地鎮祭の服装には決まりがないのが基本。そんなに気負うことはありません。
ただ、神主さんに来ていただいて行うものですし、神様に失礼のないよう、NGなものは身に着けないように注意しましょう。
NGな服装については後でまとめました。ご確認ください♪
あと、注意が必要なのが雨の日です。雨の日でも、地鎮祭は行われるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、雨って土地建物工事において、決して縁起の悪いものではなく、地鎮祭に雨が降るのは縁起がいいとも言われています。
ですので雨が降っていても、それが台風なみの大雨でもない限り、地鎮祭は中止になりません。
雨の中で地鎮祭を行う場合、靴は長靴にしましょう。足元は絶対にドロドロです。
雨の場合は長靴を履いていく、少なくとも用意して持っていくと覚えておきましょう!
地鎮祭の服装で子供はどうすればいい?
次に地鎮祭のとき、子供はどんな服装をしたらいいのか、考えていきましょう。
結婚式やお葬式の際、制服がある子供は制服で参加すると思います。地鎮祭も同じで制服があるなら、制服で参列するとよいでしょう。
制服が半ズボンというところもあるでしょう。大人の場合、ショート丈のボトムスはあまりよくないですが、子供の場合は半ズボンでもかまいません。
靴に関してはローファーやスニーカーなどが考えられます。
先ほどもいったとおり、地鎮祭が行われる土地は整備された土地ではありません。お子さん、特に年の若いお子さんはスニーカーなど動きやすさを最優先して靴を選びましょう!
大人の場合と同様、サンダルやクロックスは避けた方が無難です。
幼児、赤ちゃんの場合は、服装に気をつかう必要はなく、普段着慣れている服でOKです。
ただ地鎮祭は式典ですので、破れていたり、汚れている服は避けましょう。
幼児、赤ちゃんの場合は、服装についてそんなに気をつかうことはないです。
小学生くらいになると、少し気をつかってきれいめな服装を心がけましょう。大人と同様、派手すぎない、毛皮を着ないなどのマナーを守って、着る服を選びましょう。
地鎮祭のあと、集合写真を撮る家族も多いと思います。服装の系統を家族で合わせておくと、写真がビシッと決まります。
きちんとした服装で合わせてもかっこいいし、カジュアルな服装の場合は色合いを合わせると、おしゃれな写真が撮れるでしょう。
また、地鎮祭のあと、工事中迷惑をかける近隣の方々にあいさつ回りをするのが通例です。
これから長い間、お世話になるご近所さんです。なるべく家族全員で地鎮祭に出て、あいさつ回りも家族全員で、できるといいですね。
ここまで、地鎮祭の服装を男性、女性、そして子供にわけて、みてきました。
最後に、NGな服装について、まとめました。NGな服装は避け、いい地鎮祭にしましょう!
- 地鎮祭でNGな服装
男性 | 女性 | 子供 | |
全体 | 派手すぎるもの、毛皮 | 派手すぎるもの、肌の露出の多いもの、毛皮 | 汚れたもの、破れたもの、派手すぎるもの、毛皮 |
トップス | 胸元の開いたデザインのもの | ||
ボトムス | 穴あきジーンズ、ダメージジーンズ、ショート丈のもの | 穴あきジーンズ、ダメージジーンズ、ショート丈のもの | |
靴 | クロックス、サンダル | クロックス、ミュール、ベルトなしのサンダル | クロックス、サンダル |
まとめ
- 地鎮祭は土地の神様に土地利用の許しを請い、工事の安全を祈願する式典
- 施主が準備するのは、初穂料、神様へのお供え物、近隣の方々への粗品など
- 地鎮祭の服装に決まりはないので、フォーマル寄りでもカジュアル寄りでもかまわない
- 派手すぎる服、穴あきジーンズ、クロックス、汚れた服など、NGの服装がある
- 子供は制服があるなら制服で参列するとよい
- 家族で服装の系統を合わせると、地鎮祭後の記念写真がビシッと決まる
地鎮祭の服装に決まりはなく、カジュアルなものでもいいということがわかりました。
神職の方に来ていただく式典なので正装じゃないといけないのかなと思っていましたが、そうではないと知って安心しました。
NGな服装はあるものの、すごくラフなものだったり、派手なものだったり、避けるのがそんなに難しくはありません。
NGなものを避ければ、どんな服装でもOKです。本記事を参考に、NGな服装を着ないようにして、神様、神職の方に失礼のない服装で地鎮祭に参列しましょう!
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