私は子供のころ、自然と友達だったので田んぼや横にある水路などで見つけていた、ドジョウ。
ドジョウは、コイの仲間で長い体に小さなひげが生えている淡水魚です。
そんなドジョウが家で飼育できること知っていますか?ドジョウって飼うものなの?と驚いたのですが、寿命も長くとても人気があるみたいです。
ドジョウをよーく見ると、愛嬌(あいきょう)ある顔をしていて、ニョロニョロ動く姿がかわいいのです♪
そんなドジョウが飼育できて、いつでも見ることができたら癒されること間違いなし!
しかし、ドジョウって「寿命はどのくらい?」「どのくらい大きくなるの?」と、知らないことばかり!
飼おうと思っている方は、寿命や飼育方法を知ってしっかり育ててあげましょう!
ドジョウの寿命は平均どのくらい?
ドジョウは日本全国の田んぼ・川・池・沼などに生息しています。
体が丈夫で飼育しやすく、えら呼吸だけでなく酸素が少なくなってくると水面に上がって、腸で空気呼吸をします。
一定の間隔で息継ぎするため水面に上がってきて、外に口を出して空気を吸い込み、また水中に潜っていくのです。
たまに、水面に口だけが見えて「あっ!なんかいる!!」っていう時ありませんか?あれは、ドジョウだったのかもしれません!!
口の周りにあるヒゲは、対(つい)になっていて10本あります。そのヒゲは、物を探ったり味やにおいを感じたりすることができるのです。
また、ドジョウはたくさんの種類がいることを知っていますか。生息地や環境によって種類が違うようです。
ドジョウは大きく分けて6種類、ポピュラーなものだけでも13種類。ということは、それ以上の種類がいます。
そんなにたくさんの種類がいること知りませんでした。ドジョウは1種類と思っていたので驚きです(笑)
そんな、ドジョウのことをよく知らない私と、ドジョウについて学んでいきましょう。
たくさんいる種類の中でも飼いやすいのは、マドジョウかシマドジョウです。初めて買う方は、初期費用がかからず飼育が簡単なこの2種類がおすすめ。
その他の種類は高水温に弱いので、飼育するなら水槽用クーラーが必要になります。ドジョウ飼育初心者には難易度が高いですね。
ドジョウを飼おうと思ったら、まずはドジョウのことをよく知ってあげましょう。
ドジョウってどのくらい生きられるか知っていますか?私は考えたこともないのですが、幼いころに飼っていた金魚と同じ、3年くらいかな?と、予想しました。
個体差や環境などで寿命の違いはあるようなのですが、平均5~10年生きると言われています。予想をはるかに上回りました!さすが、丈夫なドジョウだけありますね。
自然のドジョウが死んでしまう理由のほとんどは、食べられてしまうからです。
ドジョウは田んぼの水がなくなったり寒い冬になったりすると、泥の深くまで潜り込んで生き延びるのです。
泥をうまく利用して生きているのですね。生命力の強さを感じます!そのため、5年以上生きるものがほとんど。
自然環境のほうが過酷なので飼育されるドジョウは、水槽管理をしっかりしていれば10年を超えることもあるそうです。
水槽環境に左右されるので、寿命が平均5~10年と幅が広くなってしまうのです。
ドジョウを飼う場合、水槽はどのようにセットして飼育したほうがいいのでしょうか。
田んぼや池などで生活するドジョウの水槽は、特別なものはいりません。
背が高めの水槽に、木や田んぼの土を敷き詰めます。水を入れて浮草のようなものを浮かべて完成♪簡単ですね。
田んぼの土などが手に入りにくい場合は、水槽用の川砂や田砂(たずな)が売っているので探してみてください。
田砂というのは、田んぼの粘土質を取りのぞいた砂利だけをあつめた砂のことです。
水槽の中は、田んぼのような状態にセットすれば、ドジョウにとって最適でとても過ごしやすい状態です。5年以上生きること間違いなしです。
ドジョウの寿命と大きさはどのくらい?
たくさん種類がいるドジョウの中でも、代表的な6種類の寿命と大きさをご紹介します。
種類 | 大きさ | 寿命 |
マドジョウ | 15㎝~20㎝ | 5年~8年 |
シマドジョウ | 6㎝~20㎝ | 2年~4年 |
ヒドジョウ | 15㎝~20㎝ | 2年~6年 |
スジシマドジョウ | 6㎝~20㎝ | 1年~6年 |
ホトケドジョウ | 7㎝ | 2年~4年 |
イシドジョウ | 5~7㎝ | 8年~10年 |
日本でドジョウといえば、マドジョウ。育った環境で体の色が少し違いますが、水田や水路で見つけたドジョウのほとんどがマドジョウですよ。
食用のお話するのはかわいそうですが、私たちが食べるドジョウといえば、マドジョウなのです。
ドジョウはウナギに匹敵するくらい、栄養価が高い食べ物。
栄養価が高いことから、かつては身近にあり一般家庭の食卓でも並んでいたようですが、今ではあまりなじみがありませんね。
水田や水路が減ってきているからなのでしょうか、マドジョウは減少傾向なのです。
ごくまれに、30㎝近くのマドジョウも発見されることがあります。うなぎかドジョウか分からないくらいの、大きさですよね。
マドジョウと同じ種類のドジョウが、ヒドジョウ。見た目はオレンジ色をしていて、ドジョウといわれなければ分からないくらいです。
突然変異により色素が減って生まれてきて、オレンジ色になったようです。
見た目が鮮やかなので観賞魚として、とても人気があります。水槽をパッと明るくしてくれますよ。
住んでいる地域によって模様・大きさ・色が違います。たとえば、琵琶湖に住んでいるシマドジョウは大型、四国にいるのは中型、東海地方は小型。
このように、大きさが違うためシマドジョウでも、別の種類として扱われているようです。
同じシマドジョウでも、住んでいる場所で大きさなどが違うのは、面白いですよね。そのため、見分けることが難しい場合もあります。
基本は、体の横側に黒い斑点が2本並び、遠くから見たときはしま模様に見えるので、シマドジョウと呼ばれています。
体の横側に黒いラインがあり、シマドジョウよりもはっきりしています。比較的暖かい地域に生息しています。
ドジョウの中でも少し小さい種類です。性格はおとなしく優しい顔つきから飼育にとても人気があります。
おとなしい性格なのですが、他のドジョウより肉食性が強いので飼育する際は、他の魚と混泳に注意しましょう。
成長しても7㎝くらいとそこまで大きくならないので、大きな水槽を準備しなくていいので飼育しやすいですよ。
ドジョウを飼う初心者は、大きな水槽に手こずってしまいそうなのでうれしいですね。
四国で生息している、イシドジョウ。水流が強い場所や岩の間に生息していて、石のような姿をしているため、イシドジョウといいます。
ドジョウといえば、尻びれから後ろが細くなるのですが、イシドジョウはずんどう型な姿が特徴です。
今回ご紹介した6種類の中で5㎝~7㎝と小さく、寿命が8年~10年と一番長いです。
小さくて寿命が長いので、飼育しやすそうに感じますが、イシドジョウは高温に弱いので夏場は水槽用クーラーが必須になります。初心者にはむずかしく感じるかもしれません。
ドジョウの寿命で混泳はできる?
種類別の寿命と大きさが分かったので、ドジョウは混泳(こんえい)できるのかご紹介していきます。混泳とは、水槽で違う種類の魚を飼うことです。
結果は、混泳できます。混泳に向いていないドジョウもいて、寿命を短くしてしまう場合があるので、詳しくご説明していきます。
ドジョウは水槽の中で底いところに生活します。砂の中に食べ残してある餌やコケ、水草の傷んでいるところを食べてくれるのです。
そのため、ドジョウをクリーニングフィッシュとして飼育する方が多いです。水槽の中にドジョウがいると、掃除の回数が少なくてよさそうですね。
かわいくて癒されるうえに、水槽をきれいに掃除してくれるなんてうれしいですね♪
ドジョウの寿命と大きさでも少し説明していますが、混泳しやすいドジョウは「マドジョウ」と「シマドジョウ」です。
しかし、「ホトケドジョウ」は他のドジョウと比べると大きくならないけれど、肉食性があるので混泳は難しいのです。
ドジョウは全て同じ性格と思わずに、種類別の性格を理解したうえで混泳させなければ、水槽の中でケンカしてしまい、ストレスがかかり寿命を短くしてしまうことになります。
では、ドジョウがどの魚と相性がいいのか、確認していきましょう。
めだかもドジョウと同じく、温度管理をしなくていいので、飼育初心者に向いている魚です。
ドジョウは水槽の底で暮らすのに比べて、めだかは水面近くで暮らします。そのため、お互いに干渉しないという理由で、混泳しやすいです。
ドジョウは水槽の水が汚れていても適応力があり暮らせます。
しかし、めだかはきれいな水が好きなので、ドジョウに合わせて飼育すると、めだかに負担がかかってしまいます。
めだかのためには、適度に水槽の水かえをしてあげましょう。
金魚といえば、おまつりで金魚すくいがあるほど、私たちに身近な魚。
そのため、金魚を飼っていたことがある方や飼っている方は、めだかと同じくらい多いのではないでしょうか。
私も子供のころ、金魚すくいをして飼った経験があります。
種類にもよりますが、水温チェックが必要なく酸素を水槽に入れておくだけなので、簡単に飼育できます。
私が飼っていた金魚は、オレンジと赤色をしていてヒラヒラおよぐ姿が、いつまでも見ていられるくらい、かわいかったのを覚えています。
金魚もめだかと同じで、水槽の水面や中層で暮らします。ドジョウは水槽の底で暮らすのでお互いに干渉しないため、混泳に向いています。
しかし、金魚がドジョウをつついてしまうケースがあるようです。ドジョウにストレスがかかってしまい、寿命を短くしてしまうことがあるので注意が必要。
頻繁(ひんぱん)につついているようであれば、混泳はせずに水槽を分けてあげましょう。
金魚と混泳する場合は「和金」という種類が、泳ぐのが上手で混泳に向いていますよ。
ミナミヌマエビを知っていますか?アクアショップなどに行く方は、ピンとくると思います。
体長1㎝くらいで水槽底の石や水草を、ゆっくり歩くエビです。
私はお店で見たことがあるのですが、小さい体でゆっくり歩く姿がとてもかわいくて、飼ってみたいと思っています。
ゆっくりゆっくり歩くのでずっと見ていられるのです。たまに、ピューと泳ぎ出す姿もかわいいです。
ミナミヌマエビもドジョウも水槽底で暮らすので、混泳には向いていない気がしますよね。
しかし、お互い混泳できる生き物なのです。ミナミヌマエビは水槽底だけでなく、中層~上層も自由に動き回るので、ドジョウとケンカになることはありません。
気になるようだったら、流木・水草・石・土管のような隠れ家になるものを入れてあげておくと、お互いストレスなく暮らせます。
まとめ
- ドジョウの寿命は、5年~10年と種類や飼育環境によって違う
- 飼育する場合は、水槽環境で寿命を短くしてしまう場合がある
- ドジョウの大きさは、5㎝~20㎝で種類によって違う
- ドジョウは、メダカ・金魚・ミナミヌマエビと混泳できる
- ホトケドジョウは肉食性があるので、混泳に向いていない
- ドジョウは水槽の中をキレイにしてくれるクリーニングフィッシュ
ドジョウは丈夫な生き物で、飼育するのは比較的簡単だということが分かりましたね。
しかし、簡単と言っても生き物なので大切に飼育しなければ、寿命を短くしてしまいます。
混泳する時は、種類によって性格が違うので確認してからにしましょう。
暮らしの中にドジョウがいると、愛嬌ある顔があなたに安らぎを与えてくれるはず。
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