梅雨が明けると本格的な夏が到来します!山や海にキャンプに花火♪考えるだけでウキウキします。
しかし夏とともに悩みの種となるのが虫問題。特に赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭は深刻な問題です。
市販の虫除けスプレーは効果が高くて優秀ですが、殺虫成分もたっぷり。デリケートな赤ちゃんや子供に使うのは抵抗があるお母さんは少なくないはず。
そこで注目したのがハッカ油スプレー。多くの虫にとってハッカの香りは刺激臭でその場から逃げる性質があります。
この性質を利用して『エタノールなしで作る虫除けハッカ油スプレー』を作ってみました。
通常ハッカ油スプレーはハッカ油とエタノールと精製水を混ぜて作るものですが、エタノールなしても作れます。
エタノールなしでも十分虫除け効果があるのか調べてみました。
ハッカ油スプレーはエタノールなしでも虫除けできる?
ハッカ油とは?
まず今回作る虫除けスプレーとしての主役になるのが、ハッカ油。
ハッカ油とは別名ミントオイルとも言います。ハッカ油はハッカソウというミントを乾燥させてから抽出した植物油のことで下記のような効能があります。
消臭効果
除菌効果
リラックス効果
ハッカ油に含まれている成分の中で重要なのがメントール。メントールとは主に清涼感を足す成分で強い冷感と、刺激的な香りが特徴です。
またメントールの香りは虫が嫌う匂いでもあります。
蚊、アブ、ブヨ、ハチ、カメムシ、ゴキブリなどの虫に対して虫除け効果を発揮し寄せ付けないことができるのです。
しかしあくまでも予防アイテムであり、殺虫効果はないため駆除という役割は果たせません。
メントールはお部屋を消臭、スッキリ除菌することができます。
さらに虫が嫌う匂いでもあるのでお部屋の害虫対策にもなります。ハッカ油は万能なハウスクリーナーにもなるのです。
ただし、ハッカ油の原液は刺激が強いため、目や目の周囲、粘膜には付着しないように気を付けて使用しましょう。
ハッカ油スプレーに必要な材料
- ハッカ油
ハッカ油スプレーを作る際、メインとなるハッカ油を選ぶポイントとして、天然成分かどうかをみるといいでしょう。
合成成分のハッカ油もあるので、肌につけるものとして考えたら天然成分だと安心して使うことができます。
特徴 | 用途 | 値段 | |
天然 ハッカ |
100%天然ハッカ素材の精油 | 天然素材なので安心。食品添加物と記入されているものは食用にも使える | 高い |
合成 ハッカ |
化学反応によって作られたハッカの精油 | 掃除用や洗濯のすすぎなど肌に直接触れない用途で使うことができる。 | 安い |
- 精製水
精製水は、特殊なろ過方法や殺菌方法で、水道水からミネラルや塩素や不純物を取り除いたものを指します。
水道水でも代用できますが、塩素が気になる方は精製水で作るといいでしょう。
精製水は薬局にて100円前後で購入することができます。
- 容器
ハッカ油にはリモネンという、柑橘類の皮に主に多く含まれる香りの成分が含まれています。
実はこのリモネンがポリスチレンという材質の容器を溶かしてしまう性質があるため、ハッカ油スプレーを作るときは、ポリスチレンの材質のものは避けましょう。
- ポリプロピレン
- ポリエチレン
- ガラス容器
から選びましょう。100均にもハッカ油スプレーを作るのに適したスプレーボトルがあるか調べてきました。
ダイソーで売られているスプレーボトルは、私が調べた限りポリプロピレンとポリエチレンで作られている容器ばかりでした。
ハッカ油スプレーを作るのにふさわしい容器は、ダイソーでも購入可能です。
- 無水エタノール(必ず必要ではない)
無水エタノールは、水を含まない純度の高いアルコールの一種です。洗浄力が高くてすぐに蒸発する性質をもっているので、水拭きができない製品への掃除に適しています。
刺激が強く、肌に直接つくと水分を奪ってしまう性質もあります。
また無水エタノールは、精油と水を混ざりやすくする性質をもっているので、アロマオイルと合わせてアロマスプレーを作る際に使われます。
今回の虫除けとしてのハッカ油スプレーを作るのに、無水エタノールはハッカ油を精製水に溶けやすくするための役割をしてくれる存在ということがわかりました。
分離させないためがエタノールの役割なら、エタノールなしで作っても使用時に良く振って使えば問題ないとも言えます。
特徴 | 値段 | ||
無水エタノール なし |
油と水を混ぜただけなので分離するため 使うたびに良く振って使う必要がある |
ハッカ油と精製水のみなので割安 | |
無水エタノール あり |
精油と水を混ざりやすくしてくれる | 無水エタノールはそこそこのお値段がする |
ハッカ油スプレーエタノールなしでの作り方
今回私はエタノールの必要性を感じなかったので、エタノールなしで虫除けハッカ油スプレーを作ってみました。
- スプレーボトルに精製水を入れます。
- 精製水を入れたスプレーボトルにハッカ油を入れます.
- 蓋をしてよく振り混ぜたら完成
混ぜ合わせるだけの簡単で優しい虫除けスプレー。すぐに出来上がりました♪
ハッカ油の量は好みですが、目安としては精製水100mlに対してハッカ油10滴~40滴くらいがいいでしょう。
ハッカ油の量は様子をみながらお好みの配分で作ることをおすすめします。
私は20滴だと香りが弱く感じたので40滴ほど入れました。
保存期間の目安は1週間から10日ほどなので使う頻度に合わせて適量作るのがいいですね。
エタノールなしで作ったのでやはり数分置いておくと分離していました。
せっかくなのでハッカ油スプレーエタノールありの作り方も紹介しておきます。
ハッカ油スプレーエタノールありでの作り方
- スプレーボトルにエタノールを10ml入れる
- お好みの量のハッカ油を入れる
- 精製水を90ml入れる
- 蓋をしてよく混ぜ合わせて完成
混ぜ合わせるだけなので、作り方はやっぱり簡単♪エタノールなしの時と変わりません。
ハッカ油スプレーエタノールなしを使用した感想
ハッカ油スプレーエタノールなしを作ってから、子供たちと早速使ってみました。
最初に全員一致で思ったことは『あ、サクマドロップ缶の白い飴のにおいだ!!』となじみにある匂いでみんなで楽しくなりました♪
馴染みのある香りだったため、子供たちは興味津々。私はスーッと爽快な香りにリフレッシュ♪
子供たちに感想を聞くと『結構好きだよ、このにおい』とハッカ油スプレーだけに、クールな回答でした。
ハッカ油スプレーの虫除け効果についての感想
ハッカ油スプレーエタノールなしを使用してみて、私の個人的な感想を書きます。
- 蚊が本当に寄ってこない(寄ってきてもすぐにいなくなる)
- 子供たちが学校から帰ってくる頃に玄関周辺にスプレーしておくと、一緒に蚊がはいってこない
- 効果を感じる時間が少ない
- うっかり振らずに使ったらエタノールなしで作ったため、分離していてハッカの香りは全然しなかった
蚊に関してはほんとに寄ってこなくなりました。
ガーデニングが趣味の私は蚊取り線香を持ち歩きながら庭仕事をするのですが、短時間の作業の時も毎回蚊は寄ってくるので、そのたび蚊取り線香焚くのが面倒でした。
今は短時間の作業の時はハッカ油スプレーをしゅしゅっとかけるだけで蚊取り線香をいちいち焚かなくてすむので非常に便利です。
ただスプレーした後、30分くらいたつと効果がわからなくなります。ハッカ油スプレーはこまめにスプレーすることで効果を維持することができると思います。
玄関周辺にスプレーしておくと、玄関から蚊が入ってこないので、子供らが帰ってくる時間に合わせて使ったりもしています。
玄関などで、より虫除けの効果をより実感したい時は、ディフューザーのように芳香の拡散力を強めるような使い方のほうが効果を得られると思いました。
ディフューザーを用意するのが面倒だったので、コットンにハッカ油を数滴たらして小皿に置いてみました。
そうすると香りの威力と虫除け効果がスプレーよりも長持ちするので、玄関にはハッカ油を垂らしたコットンを忍ばせています。
また今回はハッカ油スプレーをエタノールなしでつくっているため、やはり分離はしてしまいます。
うっかり振らずに使うと、ハッカの匂いはせずただの水をかけているだけになってしまいます。
子供たちが自分で使う際は、必ず振って使うようにと伝えています。
ハッカ油スプレー虫除け以外での感想
虫除け以外の使い方で私が感じた感想になります。
-
- 清潔感を感じる
- 気分転換ができる
- マスク生活の不快感を和らげる
- コスパ最強
暑苦しい男の子3人の子育て中ですが、子供たちからハッカの香りがふわっと香ると清潔感を感じることもできたことに驚きました。
それからは洋服にもちょこちょこスプレーしたりしています♪
また気分転換にとても効果的です。私は自宅にこもって仕事する職種なので、集中できなくなってきたら部屋にハッカ油スプレーをします。
そして軽くストレッチや音楽をかけたりすると、空気の流れが変わり簡単なリフレッシュができるようになりました。
またマスクにハッカ油スプレーをシュッと一吹きするだけで、さわやかな香りを感じられるので蒸し暑い日のマスクの不快感を和らげてくれますね。
色々な活用の仕方を試していますが、たくさん使っているにも関わらずハッカ油はまだ2/3以上残っています。
エタノールなしで作ったため、ハッカ油と精製水だけの値段ですので1000円以下。
精製水は水道水でも代用できそうだし、ハッカ油も買い足す必要もなさそうなので虫除けスプレーを買う回数を考えたら最強にコスパがいいと思います。
今回ハッカ油をエタノールなしで作りましたがエタノールなしで作ったことで、困ったことは特にありませんでした。
今後も私はハッカ油スプレーをエタノールなしでつくると思います。
まとめ
- ハッカ油スプレーはエタノールなしで作れる
- ハッカ油スプレーをエタノールなしで作った際は良く振ってから使う
- ハッカ油スプレーはエタノールなしで作るとコスパ最強
- ハッカ油スプレーは簡単に作れて気軽に使え、子供にも安心して使える
- ハッカ油スプレーは本当に虫が寄ってこない
- ハッカ油スプレーは虫除け以外にもたくさんの活用方法がある
ハッカ油スプレーは色んな用途に活用できる万能なスプレーです。
エタノールなしでも十分効果を発揮するハッカ油スプレー。ハッカ油スプレーで今年の夏をさわやかに乗り越えましょう!!
コメント