寒くなってくると、肉じゃがなど味の染みた和食が恋しくなりますよね。
和食は好きなのですが『落とし蓋をして煮込む』とレシピに書かれていると、新米主婦の私は避けてしまいます。
そもそも、代用してまで落とし蓋をする必要があるの?
なんで『落とし蓋がなければ鍋に蓋をする』ではダメなの?
こんな疑問を持ったことがある人はいませんか?
落とし蓋はキッチンにあるもので簡単に代用できます!
そして、使った方が見た目も味も格段においしくなるのです!
代用はキッチンにあるものできるので、代用品をわざわざ買う必要もありません。
簡単なひと手間でおいしくなるのなら、その手間をかけた方がいいことも納得です♪
今回はなぜ代用してまで落とし蓋をした方がいいのかと、落とし蓋の代用品を使ってみた感想についてご紹介します。
落とし蓋は代用して使った方がいい!
落とし蓋とは煮物をするときに鍋肌よりも小さな蓋を食材にすることです。木蓋のものやステンレスのもの、最近ではシリコン製のものなどがあります。
落とし蓋がない場合は他のもので代用できることを知っている人も多いと思います。
では、なぜ落とし蓋をする必要があるのでしょうか。
私は里芋のにっころがしをつくった時、落とし蓋を準備することが面倒だったので鍋に普通の蓋をして煮ました。
材料が煮えていたので食べることはできたのですが、今まで食べた煮物に比べて味の染み方にムラがある気がしました。
落とし蓋を使うと食材に煮汁がからみやすくなり、味が染みるようになります。
落とし蓋と食材の距離が近いと、食材のてっぺんまで煮汁につけることができるのです。
普通の蓋をしたときに食材が湯船につかっているだけだとすると、落とし蓋の中は湯船にもぐっているイメージですね。
あたまから煮汁につかっているので、落とし蓋を使った方がよく染みている理由も分かります。
私の作ったにっころがしは煮汁につかっている部分とそうでない部分があったので、ムラになったのでしょう。
煮汁につかっていない部分があると食材が乾燥してしまいますが、落とし蓋があれば乾燥も防いでくれます。
食材と蓋との距離が近いと食材にも熱が伝わりやすく、短い時間で食材に火を通すことができます。
私たち人間も湯船につかるよりもぐった方が早く温まりますよね。
煮る時間が短いと光熱費の節約にもつながります。
また、煮汁が少なくても落とし蓋のおかげで染み渡らせることができるので、最小限の調味料で味付けがみます。味が濃くなることも防いでくれますね。
煮汁には食材から出たうまみ成分も入っているので、よりうまみが増します。
他にも煮込んでいる間に煮崩れすることを防いでくれる役割もします。
ぐつぐつ煮込んでいる間にやわらかくなった食材がぶつかり合うと、形が崩れてしまうことも。
落とし蓋をすることで隙間が少なくなり、ぶつかり合わないようにしてくれるのです。
食事はおなかに入れば同じですが、見た目もきれいな方がおいしそうに見えますよね。落とし蓋をすることで形が崩れることなく食卓に出すことができます。
また、灰汁がとれたり、魚などの臭みを逃がしてくれるというメリットもあります。
落とし蓋をするだけで、食材に味とうまみが染みた見栄えもいい料理ができます。
代用する手間を面倒と感じていましたが、手間をかけた方が喜んでもらえるのなら少しでもおいしく作りたいですよね。
でも、落とし蓋をわざわざ準備するのは面倒だな。代用するものを作るのは難しそう。
そう思っているあなた。キッチンにあるもので簡単に準備できるのです!
落とし蓋の代用と言えばアルミホイル!
落とし蓋の代用品として、アルミホイルを思い浮かべる人が多いと思います。
母がアルミホイルを落とし蓋の代わりに使っている場面を見たことがあります。
なぜアルミホイルを代用する人が多いかというと、1番の理由は熱が伝わりやすいからです。
使う際はつや消しされている方が上を向くように置きます。光沢がある方を食材側にすることでより熱がこもりやすく、逃げにくくなります。
落とし蓋を自分で作ることができると、鍋のサイズに合わせて準備することができます。鍋の大きさがバラバラでも安心です。
折り目をつけると開きにくいので、周りをハサミで切らずに折って使うことができます。
使い終わったら捨てられるという楽さも嬉しいポイント。洗い物を減らすことにもなりますね。
また、煮汁を吸収しにくい分、灰汁がとれやすいというメリットもあります。
私の母はアルミホイルをぐしゃぐしゃに丸めてしわをつけ、中央に穴をあけて使っていました。
茹だった食材から蒸気が出ても穴をあけることで蒸気が逃げていき、落とし蓋が浮くことを防いでくれます。
せっかく落とした蓋が浮いてきてしまっては、意味がなくなってしまいますね。穴は菜箸やフォークで開けることができます。
また、しわがついている方がしわの部分に灰汁くっつき、灰汁が取れやすくなります。
母がアルミホイルをただ丸めて穴をあけただけではなかったようです。
金属だから心配な人もいるかもしれません。しかし、調理するくらいの時間であればアルミが料理に溶け出して人体に影響を与えることもないようなので安心ですね。
1つの鍋に1つ落とし蓋を用意することは大変なので、自分でサイズを調整して作ることができると収納スペースも必要ないですね。
落とし蓋の代用はキッチンペーパーで!?
先日、落とし蓋をキッチンペーパーでしているという友人の話を聞きました。
ん??キッチンペーパーを煮込んだら取り出すときに破れて大変なんじゃない?と、疑問に思った私。
実際にキッチンペーパーを落とし蓋にして使ってみて、里芋のにっころがしにリベンジしてみました!
まず、キッチンペーパーを折って、はみ出す部分と穴をあけたいところにはさみを入れました。
アルミホイルに穴をあけたときに破れてしまって断念した苦い記憶が。
でもキッチンペーパーは丈夫なので破れることなく穴があきました!
これで準備完了。あとはレシピに沿って作り、煮込むときに落とすだけ。
見た目だとアルミホイルで蓋をするより、食材に煮汁がはりついている気がします。
そして煮込んでいき、里芋に火が通ったかチェック。
まだかなと思っていたけれど、通っている!短い時間で煮えると得した気分になりますね♪
取り外し、破れていないか確認します。緊張の瞬間。
ゆっくりと広げていくと、破れていません!煮汁を吸ってフニャフニャなのにもかかわらず、破れることなく取り出すことができました。
落とし蓋にしていたキッチンペーパーを見ると、とても煮汁が染みていました。
厚いキッチンペーパーだと煮汁を吸いすぎてしまうかもしれないので、注意が必要です。
そして、これが人生2度目の里芋のにっころがしです!
自分で言うのもなんですが、悪くないできだと思います。
かたちもまったく崩れておらず、切ったままの形でした。
気になるお味はというと。しっかり染みていておいしい!食卓に出すと旦那もおいしいと大喜び。
ちょっとした手間でリベンジすることができました。
今まで面倒だと思っていたのは何だったのだろうと思うくらい簡単でびっくりしました。
アルミホイルに穴をあけられずに何度か破ってしまっていた私。
キッチンペーパーの方がストレスが少なく、合っているようです。
今回は里芋でしたが、キッチンペーパーなら肉じゃがの余分なあぶらなども吸収してくれそうですね。
簡単なのに味も見た目も想像以上に良かったので、これからはキッチンペーパーで落とし蓋をしていきたいと思います!
落とし蓋の代用品はアルミホイル以外にもあるの?
落とし蓋の代用はアルミホイルやキッチンペーパー以外にも、クッキングシートやラップ、小皿などで代用できます。
クッキングシートはお菓子作りなどに使う人もいると思います。
丈夫なので、煮汁に浸っても取り出しやすいですね。
キッチンペーパーと同様、灰汁だけでなくあぶらも吸収してくれます。
キッチンペーパーやアルミホイルより大きいサイズもあるので、大きな鍋にも対応できます。
軽い上に水分を吸ってくれるわけではないので、しっかりと穴をあけていないと浮いてしまう点は注意が必要です。
キッチンペーパーより折り目が付きやすいので、穴をあけることも簡単です。
ラップの場合、煮汁とともに食材に密着してくれるので味が染みやすくなります。
穴をあけることも爪楊枝で出来るので簡単です。
しかし、ラップによっては熱で溶けてしまうものもあります。ラップの外箱に表示されている耐熱温度を確認してから使いましょう。
また、鍋肌にラップが触れてしまうと溶けてしまう可能性もあります。
アルミホイルやキッチンペーパーがある場合はそちらを使った方が安心して食べられます。
平らな小皿は今まで挙げた代用品の中でも1番重さがあるので、浮かんでくる心配はいりません。
重すぎると食材が潰れてしまうこともあるので、重すぎず浮いてこないものが良いですね。
穴をあける必要がないので、食器棚から出せば落とし蓋の準備完了です。
ただ他のものとは違って、使い終わって捨てることはできません。小皿の素材によっては灰汁がついたら落ちにくいこともあるかもしれません。
平らな紙皿も穴をあけて落とし蓋として使うことができます。
アルミホイル以外にも代用できるものはありますが、熱が回りやすいなどのメリットを考えるとアルミホイルを使う人が多いのでしょう。
ただ、アルミホイル以外の代用品にもそれぞれメリットはあるので、試してみたり、使い分けたりしてもいいかもしれませんね。
まとめ
- 落とし蓋は代用することができる
- 落とし蓋を使った方が見た目が良くて味の染みた料理をつくることができる
- アルミホイルを代用品として使うことができる
- キッチンペーパーは不器用な人でも扱いやすい
- 代用品はそれぞれのメリット、デメリットがあるので用途に応じて使い分けることができる
落とし蓋がなくても、代用品で落とし蓋をした方がおいしい料理をつくることができると分かりましたね。
手間ではありますが、その手間がおいしく料理を食べてもらいたいという愛情かもしれません。
手間の理由を知ると、面倒なんて言ってられませんね。
それでも買う手間は省くことができます。もちろん、手間を省く=愛情がないではありません。
落とし蓋はキッチンにあるもので代用できるので簡単でした。
不器用な私でもキッチンペーパーなら相性がよさそうです。
このお手軽さなら他のレシピにもチャレンジして、レパートリーを増やすこともできそう。
皆さんも自分に合う代用品を見つけて、落とし蓋として使ってみてください。
つくった料理を「おいしい」と笑顔で食べてもらえると嬉しいですものね。
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